お友だちと喧嘩！ 子供同士で喧嘩した場合、親はどうするべき？

保育園や幼稚園に入園して、はじめての集団生活を経験する子供たち。友だちとの関わりの中で、ささいなことが原因で、喧嘩になってしまうこともあるでしょう。よく、「子供の喧嘩に親が口出しをするのはいけない」と言われますが、小学校入学前の小さな子供の場合は大人が上手に介入することもときには必要です。そこで今回は、子供が喧嘩をしてしまったときにできる親の見守り方について詳しく説明していきます。

幼稚園や保育園で良くあるトラブルって？

幼稚園や保育園に入園すると、子供たちははじめての集団生活を通して友だちと関わることの楽しさや、さまざまなルールを学んでいきます。もちろん、同年代の子供たちが集まっているわけなので、お互いの意見のぶつかり合いから喧嘩になってしまったり、友だちの輪に上手く入れなかったりすることも珍しくありません。

パパやママとしては「みんなで仲良く」が理想的ですが、ちょっとしたぶつかり合いや喧嘩は、実は子供たちが成長する上でとても大切なものです。喧嘩という経験の中で子供たちは相手との関わり方や、人の気持ちを理解する力、相手を思いやる心を育んでいます。そのため、少々の喧嘩やぶつかり合いはときには黙って見守ることも重要なのです。

とはいえ、行き過ぎた行為に対しては、しっかりと注意をして「いけないことだ」と教える必要があります。友だちの物を隠した、隠された、友だちを叩いた、叩かれたというトラブルは多く、こうしたケースにはパパやママと先生が協力して対応していくのが大切です。

園でのトラブルに対して親はどうしたらいいの？

大切な我が子が園で喧嘩をしたと聞くと、パパやママは心配になってしまうものです。すぐにでも先生に電話をして事情を聞きたいところですが、ここはぐっと我慢して冷静になることが大切です。まず、子供から喧嘩をしたときの状況を詳しく聞いてみましょう。

例えば、使っていたおもちゃを横取りされたのが原因だったなら、取られて嫌だったという子供の気持ちに寄り添いつつ、「今度は『今使っているから待ってね』って言ってみよう」というようにアドバイスすることも大切です。子供がどうして喧嘩をしてしまったのか、その気持ちを無視して親が一方的に腹を立ててしまうことがないように気をつけましょう。

ただし、叩いたり叩かれたりといった場合は、きちんと園に伝えることも大切です。親同士が気まずい雰囲気になってしまったり、話が大ごとになってしまったりと思わぬトラブルの原因になってしまうケースがあるので、相手の親へいきなり連絡してしまうのはおすすめできません。

園で起きたトラブルに関しては、まず先生に連絡をしましょう。先生が子供同士で話し合いをさせて解決してくれることもあるでしょうし、必要があれば先生が間に入って親同士が話し合いをするのが理想です。

小学校入学前の子供たちの中には、まだ言葉でうまく状況を説明するのが苦手な子も少なくありません。子供の様子がおかしいなと感じたら、まずはじっくりと話を聞き、必要があれば先生へ相談するようにしましょう。